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Prominent Ace ( Rewrite )





タイミングよくナオミ姉さんの乗る自動車専用船Prominent Ace がゴールデンウィークに横浜に停泊するということで高城家のみなさんと遊びに行ってまいりました。港に行く機会なんてめったにない都会派でアバンギャルドな生活をいとなむ私にとって広い港でうまく船をみつけることができるかな... というのが一番の心配でしたが、そんなものは無用の心配でありましておおげさでなく1kmくらい先からでもそれとわかるくらいドデカイお船でございました。上の写真でも100mくらい離れたところで撮ってます。船の後ろの方にかすかに見える物体が普通の自動車なのでいかに巨大なのかが分かります。近いと写真に収まりません。でも試しに近くから撮ってみますと...


もうね、なんだかそびえ立っちゃって上まで良く見えないし窓が全然ないツルルンボディーなので何の写真だかまるで分からない状態。これを見て「ああ、船の写真ね」とすぐに言える人ってなかなかいないのではないでしょうか。ただこの塗り壁くんが日本の誇る高性能な自動車をどんどん海外に輸出していると思うとちょっと誇らしくみえてきちゃうんですよね〜。

今回はProminent Aceの皆さんのご厚意で特別に船内部の見学もさせていただけることになりまして見学者一同本当に期待一杯の見学になりました。さらには広い船内で迷っても困るということで皆さんお忙しいのに案内役の乗組員の方が一緒に回っていただけることになりまして、しばらく待機したのちにその案内役の船員さんが不敵な笑いをうかべて登場となったのですが....


なんだか結構ヒマそうな感じでございます。会社支給のツナギと安全メットで現れました。普通だったら格好の良いスーツを着てOLで、金曜日の夜は同僚と六本木などに遊びに行って、というお年頃だと思うのですが女らしさや性別を超越してもはや気高い領域までいってしまっております。

彼女いわく「海外の港でよく日本の女性に初めて会ったと言われるじょ」らしいのですが、ということは海外の港ではこの人が日本女性の代表ということでありまして、なにかこう誤った日本女性のイメージを海外の方にあたえ続けているのではなかろうかと心配になってしまいますが、そんなことありませんよ海外のみなさん、この人は日本においても全然普通ではない女性なのでございます。

この8月に新たに兄弟入りする予定のミサオちゃんも一緒に久しぶりに再会の兄弟。女性軍が小さく見えますが本当のところはそうではなく男が大型なのでございますよ。もちろん食べる量もハンパじゃありません。それに何故かミサオちゃんと船員さんもハンパじゃなく食べます。


いよいよ船内の自動車プールに潜入しました。次の航海先が西アフリカということもあってなにやらサンダーバード 風味な作業車(上の写真の車。これいったい何に使う車なんでしょうか?)やら国連の車、海外仕様の国産車などちょっと日本では見かけない車が多数載っておりましてこれぞ正に車好きのパラダイスという感じでございました。

写真はこれからアフリカの大地で活躍する予定の国連のランドクルーザー 。日本で売っているモデルよりかなり地味仕様です。写真の腕が悪くて少ししか車が載っていないように見えますが実は遙か彼方まで気分が悪くなるほど同じ車が載っております。感じとしては休日のIKEA の大駐車場といったところ。

ランドクルーザーはボンネットにPOLICEと書かれた国連警察の車でした。すべての車が同じ幅でタイトに停められています。大体ドアミラーのところでペットボトルが挟まるかな、くらいの幅。非日常的でかなり絶いです。

こちらは別のフロアにあった一般消費者向け自動車の群れ。ディラーのショールームなどで見れば結構な高級車なんだろうと思いますが、こう並んでちゃ高級車の後光もぶっ飛んでしまいますよね。というかこれだけ新車が乗っているので船全体が例の新車臭プンプンです。ナオミ姉さんの話ではこれでもまだ腹八分目といったところらしく、翌朝に日産車を載せてやっと出港ということになるそうです。

ブリッジです。当日参加した探検隊と案内役の船員さんで記念撮影。このあとみんなで無数にあるスイッチをグリグリいじったり双眼鏡をのぞいてみたり海図にイタズラ描きをしたり(ウソ)したのでその後の航海に支障を来してないか少し心配でございます。

と、短い時間でしたが本当に楽しい見学でございました。まだまだ機会がありそうなので興味のある皆さんは見学希望を出しておくとまた変な案内役の船員さんが楽しく船内を案内してくれるかもしれませんですよ。



最後に今回の見学における二宮の発見など。

1. 彼女が他の船の船員さんとしている会話を耳にしたのですが「今回フェラーリ載っけた?」「アァ、あの載せにくい車?」といった具合に自動車船の乗組員さんにとっては高級スポーツカーもダンプカーもすべて運ぶべき対象物でしかありません。乗組員さんの前で自分の愛車自慢はあまりにも不毛なのでやめましょう。

2. 船で出てくるドイツのフルーツジュースはかなり上手いです。がしかし注ぎ口の開け方が難解で分からない(つまり飲めない)のが難点。

3. これからしばらくの間プジョーの1107 を購入するともれなくナオミ姉さんの運んだ車が納車される。

4. どうもこの船に乗った瞬間からパナマに入国したことになるらしい。

5. 船全体が車の新車臭につつまれているが、なぜか船員の居住区域だけは魚の酢の物の匂いがする。

6. 国際的には厳格に守られている国境だが、船の世界には乗組員も含めてほとんど国境がない。

7. 空に浮かぶ飛行機も不思議だが、実際のところあんなにドデカイ船が水に浮かんでいることの方がもっと謎だ。

8. 船の秘密の部分をブログに載せるとダメだしが出て書き直しになる。



 

Posted: Wed - May 23, 2007 at 01:32 PM

       
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